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擬音語であふれた世界

ある日、いつもより顔色が悪い友達に「どこか体調が悪いの?」と聞くと
「うーん、なんかこう、このあたりがズキズキするんだよね」という答えが返ってきました。
脇腹をさすりながらそういったということは、そこが「ズキズキ」しているのでしょう。

またあるとき、眉間に皺をよせて不快感をあらわにしている友だちを見かけました。
「何かあったの?」と聞くと「ベタベタしたものを触ってしまって気持ち悪い」という答えが返ってきました。
彼女は人差し指と親指をくっつけたり、離したりしながら「うー、ベタベタ」と泣きそうな顔で訴えていたので、
そこに「ベタベタ」する何かがついたのでしょう。

日常生活を振り返ってみると、数多くの擬音語が溢れていることに気づきます。
ズキズキ、ジンジン、ベタベタ、ヌメヌメ。
病院で病状を説明するとき「キリキリ痛む」「ズキズキ痛む」「ジンジンする」というふうに、
擬音語を駆使することで具体的な症状を訴えることができます。
自分の気持ちを他人に伝えようとするときも「ドキドキする」「ワクワクする」「おどおどする」など、
擬音語を使うことでどんな気持ちなのか伝えることができます。

一説によると、日本語の擬音語はなんと1200種類にも及ぶそうです。
擬音語は感覚的な言葉なので「相手に伝わる」という点に基準をおいて調査すると、
もっともっとたくさんの擬音語が日本語にはあるのかもしれません。
擬音語だけで辞典が作れてしまいそうですね。それがどんな時に使われるもので、
どんな意味を持つ言葉なのか説明しなさい、と言われると難しそうですが……。

言葉は私たちの考えや知識の源です。語彙が豊かな言語であるほど、
表現の幅も広がり、世界が豊かになっていきます。そして擬音語は言葉です。
日本語以外の言語にも擬音語は存在しますが、日本語ほど豊かな擬音語をもつ言語はそうないようです。

日本語は感覚的に物事を伝えることができる擬音語が発展しているからこそ、
豊かな想像を膨らますことができ、結果アニメやマンガの文化が発展していった、
そう考えることもやぶさかではないような気がします。
擬音語があるのとないのでは、表現の幅が明らかに違うでしょうからね。
擬音語の可能性は無限です。


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